こんなワイルド感じで排泄業をしておりましたが、今年の夏から画期的なトイレシステムが始まっています。
その名も…排泄運行システム!
どうですか、この「排泄運行システム」って響き。
世の中に溢れているトイレって、建物の隅に追いやられて定位置で固定されているものですが、我が家のトイレの場合はちと違う。
その名の通り、
運行(UNKO)する のさ!
しかも畑のど真ん中をね☆
ま、実際の様子は来月10月8日(日)に開催される
「うちみるフォーラム2017」で是非間近で目撃してほしい。
今回はその中でもお手軽に作れちゃうテント型トイレ「UN-TiPi」(ウンティッピ)のメイキングをご紹介します。

まずテント(ティッピ)には骨が必要。
細〜い杉丸太3本を、縄で一箇所縛って広げれば、アラヨっと骨組みが完成。

お次は幕。
使い古しのバーベキューテント(10年くらい前にリサイクルショップで1,300円で購入)の屋根部分を利用します。
屋根の中央から角まで測ったら、ちょうどいい長さだったからカッターで切断。

それを骨にかけてみる。
骨の位置を調整して幕の張り具合を確認。
うん、いい感じかも。

さぁもっと切る!
涼しげなメッシュ部分もちょっとだけ使います。

どんどん切る!
今年、
粗大ゴミの中からもっといいテントを拾ったからとても強気である。

切られたテントは無残な姿に。
しかし、もう未練は無い。(だってもっといいテント拾ったから)

裁断された幕は、お嫁さんの手へ。
ミシンで裁縫工程。テントのカタチに縫い合わせます。
もともと付いていたチャックはそのまま活かすことに。

さて、今度は便器のようなものを作ります。
オイル缶の底をカナバサミでくり抜く。あらかじめディスクグラインダーで中央に切り込みを入れておくと切りやすい。

切られた金属はとても鋭利なので、怪我防止のためにペンチでしっかりと折り込みます。

筒状になったオイル缶の上に、木枠を載せるとだんだん洋式便器のようなカタチに。
そう、この木枠に座ってプリプリするのです。

木枠の裏面には、ずれ防止のために金属枠を設置。
L字の鉄板がたくさんあったので、それを切って曲げました。

普段何気なく見ていた便器も、自作するとなると悩ましいものです。

お嫁さんも夜なべして、幕を補強。
コンビ分業で生活をつくってます。

仮設置。
なんかそれっぽくなってきた。
移動するときは、骨の脚を一本ずつずらしていくので、軽くて女性にも優しい設計。

入り口はテントに元々付いていたチャックを流用。

中には、くり抜かれたオイル缶、そしてフタ付き便座が鎮座。
そこにまたがり、ウンコをし、葉っぱでお尻を拭き、水スプレーで仕上げる。
テントというプライベート空間、周囲の目を気にする必要も全く無い。
ウンコには軽く土を被せてサヨナラを言おう。
だけどそのウンコはちゃんとここの大地にアーカイブとして残されているよ。
その位置、いやむしろ歴史が少しずつ、ティッピの中、そして畑の中を移動していきます。
そろそろお分りいただけただろうか、ウンティッピ、排泄運行システムとは…
オシャレな野グソです☆

オイル缶の底は大地。
排泄物が大地に還り、微生物たちのエサとなり、いずれ植物のご馳走(栄養)になる。
その植物を食べてまた排泄するというような永続的なサイクル。
この地球は「食うか食われるか」というシビアな弱肉強食な世界でもあるけど、言い換えれば「死ぬまで食ってウンコし続ける」というウンコ世界でもある。
たったそれだけで自然界は成り立ち、循環している。
[caption id="attachment_1027" align="alignnone" width="640"]

過去の投稿からの画像を引用しました[/caption]
鳥は木の実を食べてウンコ(我々人間と同じような有機物で構成されるウンコ)し、微生物はそれを食べてウンコ(チッ素やリン酸などの無機物)する。さらにそれを植物は食べて実をたくさんつける。また、植物はこの地球で酸素を供給できる貴重な存在。この生態系のそれぞれの役割が欠けただけでこの素晴らしい循環は起こらないわけです。
こうして考えると、すべての生命はただ生きて、ウンコをそこにするだけでイイ。
だけど、地球上で人間だけが素直にウンコを大地に還していないという_笑
飲めるくらいに浄水された大量の水で下水に流し、処理施設で分解して河川に放流したり、カチコチに固めてセメントに混ぜたり。
そして、全国規模で赤字を出し続けているという下水道事業。こんなんじゃ環境にも社会にも良くない。
こりゃもう文字通り「水に流せる」事柄じゃないと思ってます。

「糞土思想」が地球を救う 葉っぱのぐそをはじめよう
の著者で糞土師の伊沢正名さんの名言にこのようなものがあります↓
食は権利、ウンコは責任、野グソは命の返し方。

うちみるの畑にどっしり構える「UN-TiPi」(ウンティッピ)。
まるで不時着したUFOみたい。(テントの幕が銀色のせいもあるけど)
こちらの詳細は10月8日(日)の
うちみるフォーラム2017にて、是非ご体感ください。
驚くほど臭くないですよ☆
当日はグレードアップ版の
「BEN」(ベン)も発表予定!(現在鋭意製作中)
皆様のお越しを心よりお待ちしております☆

]]>
コメント